皆さんフィボナッチ数列はもちろん知っていますよね?
今回はフィボナッチ数列の一般項の計算について調べてみました.
問題設定自体は高校生でやるような内容ですが,色々調べたりはしたので備忘録的に書き連ねます.
フィボナッチ数列について
フィボナッチ数列を計算する
計算の方針
ここで唐突ですが,を定数とする漸化式
について,
といったような連立方程式と考えることができ,用いる変数はとなる.
仮に2つで打ち切った
としたら,式は2つなのに変数は4つの連立方程式になる.
未知数が2つなのでこれの一般項はパラメータを2つ用いて表すことができ,が設定されてようやく数値が確定する.
今回はパラメタを用いた式を導出して,を用いて一般項を確定するという流れでやってみたい.
重ね合わせの原理
ここで等比数列について
という解はよくわかる.
この解となる数列を2つ,とを用意して
としてもこの等比数列の性質を満たす.
別の式についても同様の性質があるかを考える.
を満たす数列が存在したとき
もの解になる.
実際
ここではを満たすので
が得られる.
フィボナッチ数列の計算
最初に
を満たす等比数列について考える.
ここで等比数列の解を代入する.
なぜではないかというと,
としてもは自然消滅し,
結局のところを代入することと変わらない.
のとき
となり,これを満たすを導出する.
今回は明らかに
になり,
の2つがの解になるので,重ね合わせした
もの解になる.
こうして重ね合わせた結果ととについて考えると
のに対する連立方程式を解いて
代入すれば
良い.
リュカ数列の計算
フィボナッチ数列と漸化式は同じ
なので,同様にリュカ数列についても
及び,なので
から
になるので
が得られる.