皆さん三角数って知ってますよね?
そうです,といったやつです.
なんで三角数というのかというと,
といったように三角形にモノを並べていく時の総数だからですね.
見ての通り
の漸化式からで表せます.
四角数は平方数ですね.
そして五角数.
こいつは
このような形で増加していき,漸化式は
すなわち
になります.
今回はこの五角数が関わる定理と,分割数について調べてみました.
五角数定理
導出
五角数定理は前回のヤコビの三重積
aryuaryuaryuryu.hatenablog.com
の特殊な場合で
という等式に対し
,を代入すると,右辺は
となる.
最後の変形はととを一つにまとめ上げた.
左辺は
といったように
の指数に五角数が出てくる.
つまり
という式になる.これが五角数定理という.収束域はになる.
分割数
定義
唐突ですが,分割数というものがあります.
例えば3の数値を正の数の和で表す方法(順番は考えない)についてですが
の3通りとなります.
例えばのような分割は同じものとして考えることにします.
その分割の方法が何通りあるかというものをといった感じに表します.今回の場合はです.
この分割数は数学ガールの村木先生からのカードでは
額面が,1円,2円,3円,4円,・・・・・・になっているコインがあるとする.
合計円を支払うためのコインの組み合わせが何通りあるかを考えよう.
この組み合わせの個数をとする.
と紹介されています.
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五角数と分割数
五角数定理と分割数にどのような関係性があるかというと
という式が成り立ちます.
どういうことかというと,のときは当然
となります.
言い換えると
です.
同様に
と続いていきます.
これを全て掛け合わせると
になります.
ここでの係数はいくらになるでしょう?
となると,例えばの場合は,になる通り数は
の3つの和なので3が係数になります.
そうです.の係数はになっています.
ここでというと,先程の五角数定理
のちょうど逆数なので
になります.