なんとなくプログラムと戯れてるときに,昔後輩が「Youtubeで『フィボナッチ数列の総和は-1になる』という話を聞いた」というてたのを思い出したので考えてみた.
まぁ当然なのでそんなことはない.
ではこのの出どころは何なのか?
を満たす数列をフィボナッチ数列というのでした.
一般項は以前計算した,ただしです.
aryuaryuaryuryu.hatenablog.com
ということで,フィボナッチ数列の母関数
について考えてみる.
こいつの収束半径はなので,になる.
絶対収束域内で以下の計算を行う.
と
の和を取ると
つまり
になる.
更にを乗じ
から
こうしてとに注意しながら式を整理し,
が得られる.
この関数の極はなので,にある極のせいで,級数の収束半径がになっていることがわかる.
定義域はを除く複素平面全体になる.
自体は
の解析接続であり,の範囲内であれば
を満たす.
ここで収束半径を飛び越えてを代入したもの(今回左辺は解析接続前の式に代入するためダブルクォーテーションで囲んでいる)が
になるため,「形式的には」フィボナッチ数列の無限和が-1になるという式ができる.
蛇足ではあるが,を代入した場合は
になる.
とした場合は
なので
であり,
という式が得られる.