結論
を満たす級数の係数列について,関数は
というオイラー積を持つ
τのオーダー
ヤコビの三角数公式
から
単体の絶対値と,絶対値の総和では明らかに総和の方が大きいため
と上から抑えることができ,三角数公式の8乗についてとすると
であり,周辺ではなので適切に定数を選ぶと
最後にとするとなので,かなり大雑把なオーダーだが
が得られる
ラマヌジャンのL関数
導入
ラマヌジャンのは乗法的関数での時を満たし,一方
という漸化式を持つことを以前計算した.
aryuaryuaryuryu.hatenablog.com
を定義し,以下この関数のオイラー積について考える.
この関数はというオーダーを持つ性質上という条件で絶対収束する.
漸化式の計算
とすると
は
と書き直すことができる.
から
が予想され,
と帰納法で確認ができる.