Twitterに以下のような4コママンガを投稿しました.
※最初アップしたのは右側の2コマ目の条件が少し不適だった(最初アップしたものは全部合わせて10000以上50000以下だった)ので書き直しています.
これには出ている条件全てを用いると一応答えが一意に定まるようにはしています.
条件を全て書き下すと
になる.
ここでと置換すると
になる.
ここで
について,
と変形してやりと置換すると
になる.
一方
について,と置換すると
になり
が得られるので,先に得たを代入すると
つまり
とペル方程式が得られる.
基本的にペル方程式
の解については,が平方数でなければとなる整数解が存在し,
の正則連分数展開を用いると機械的に解が得られる.
正則連分数展開は以下の操作を繰り返すとできる.
この正則連分数展開を続けると
となり,循環することが確認できる.
しかしこれではスペースを取るので,整数部分と連分数部分を用いて
と記し,更に
といったように循環する範囲をオーバーラインで表すことがある.
循環部分が偶数個の場合はペル方程式の解はこの連分数展開を一巡する1つ前
まで計算すれば求められるが,奇数個の場合はの解が得られる.
今回の場合は
が得られ,これがに対応する.
つまり今回の
の最小解は
になる.
ちなみに
と変形し,両辺を2乗すると
になり,次点で大きな解が計算できる.
これを繰り返すと,として
という漸化式を計算すると逐次的に大きな解を計算していくことができる.
最初の問題
に戻るが,これらを用いると
が出たのでこれの解を求めることになった.
とおいたので,が得られる.
ここで
と置換していたので
が得られ,を満たす.
ちなみに一段回大きな値を計算すると,
になるが,これはを満たさないので不適.
ここまでくると流石に電卓使わないときつい.