音楽室と化学室と美術室とPC室の融合部屋 所謂自由室

趣味と気分で適当に色々やります.なんかあるとたまに更新します.

「無限大の階乗」という話の備忘録

そういえば前に「\infty ! = \sqrt{2\pi}」といった式があったなーと思って軽く調べた.

ゼータの解析接続絡みのようで,やっぱ皆ゼータ関数好きなんやな

 

とりあえず予め書いておくと「\zeta(-1) = -\frac{1}{12}」だから「1+2+3+4+\cdots = -\frac{1}{12}」みたいな表現の仕方をしているようなもので,例えば等比級数について「1+x+x^2+x^3+\cdots = \frac{1}{1-x}」だから「1+2+4+8+\cdots = -1」と表記しているようなものと思ってほしい.

『解析接続前の式に代入した』ということを表現するために「"1+2+3+4+\cdots" = -\frac{1}{12}」と表記している文献もあるので今回はそういう表現も使うと思う.

 

 

ゼータ関数

\zeta(s) = \sum_{n=1}^{\infty}n^{-s}

微分

\zeta'(s) = \sum_{n=1}^{\infty}-\log{n}\cdot n^{-s}

\expにぶち込むと

\exp{(\zeta'(s))} = \exp{(-\sum_{n=1}^{\infty}\log{n}\cdot n^{-s})}

となり,これを変形すると

\exp{(\zeta'(s))} = \prod_{n=1}^{\infty} n^{-n^{-s}}

になる.

ゼータ関数微分の特殊値

 \zeta'(0) = -\frac{1}{2}\log{(2\pi)}

を代入するが,元々のゼータ関数s\gt 1でないと収束しないので,解析接続したものとして考える必要があり,

\exp{(\zeta'(0))} = "\prod_{n=1}^{\infty} n^{-n^0}"

という形になる.

これを整理すると

\sqrt{2\pi} = "\prod_{n=1}^{\infty} n" = "1\cdot 2\cdot 3\cdot \cdots"

という式になり

"1\cdot 2\cdot 3\cdot \cdots" = \sqrt{2\pi}

が導出できた.

左辺は階乗の形になるので

"\infty !" = \sqrt{2\pi}

という式が得られる.